この本は、フランス菓子作りの基本をおさえるためのレシピの教科書です。お菓子作りの好きな方におすすめの一冊です。フランス菓子のレシピの基本が詳しく解説されており、初心者から上級者まで幅広い方に役立つ内容になっています。
本の紹介
[ル グラン マニュエル デュ パティシエ]
この本の魅力は美しい写真とイラスト(グラフィック)が多く添えられており、分かりやすく視覚的にも楽しめる内容となっているところです。また、基本のレシピが詳しく書かれている点です。
第一章では、基本の生地やクリーム、グラサージュ、ソースなど50種類の基本の作り方を詳しく解説しています。ブリゼ生地、サブレ生地、シュクレ生地、折り込み生地、シュー生地、発酵生地、メレンゲ生地などの生地、カスタードクリーム、シャンティイクリーム、バタークリーム、アングレーズクリーム、アーモンドクリーム、ガナッシュ、ムースなど、豊富なクリームのレシピも掲載されています。
第二章では、これらの基本レシピを使って、タルトやアントルメなど70種類のフランス菓子の作り方が紹介されています。フォレノワール、フレジエ、オペラ、モカ、レモンタルト、いちごタルト、ヴァシュラン、ババオラムなど、フランスの基本アントルメのレシピが豊富に揃っています。また、マカロンやマドレーヌ、フィナンシエなどのプチフールのレシピもあります。
さらに、第三章では、材料の説明や基本的なテクニック、専門用語の解説が掲載されています。
この Le grand manuel du pâtissier には日本語翻訳版も出版されています。(タイトルは「美しいフランス菓子の教科書」)ですが、フランス菓子のレシピには日本語に訳しただけでは分かりにくいものもあるので、ぜひフランス語版で読んでみることをお勧めします。
また、日本語版とフランス語版で読み比べて、フランス語を勉強することもできます。
この一冊があれば、あなたも本格的なフランス菓子を自宅で作ることができます。フランス菓子の基本を学びたい方や、既にフランス菓子を作っている方に適していると思います。
購入する場合
フランス語版は日本のアマゾンでも販売しています。輸入品だとしてもお手頃価格だと思います。
Le grand manuel du pâtissier(フランス語版)
日本語版もアマゾン等で販売しています。
美しいフランス菓子の教科書(日本語版)
パティスリーをつかった勉強法
フランス語の勉強は単調で退屈なものです。実際にわたしもそう思います。最初は楽しいんですけど、だんだん複雑になっていって、何度も間違えるしイライラします。
というわたしのような学習者の方へ、おすすめのパティスリーをつかった勉強法をお伝えします。わたしもフランスのお菓子に興味があったので、興味があることで勉強を続けていました。
お菓子に関する本(なるべく簡単そうな本)を買い、ノートに書き写します。分からない単語の意味を調べたり、文の構造を分解します。最初は分からないことばかりでノートは真っ赤なのですが、ノート1冊終わることには分かることが増えていきます。
本はレシピや歴史の本を筆写していました。レシピだと同じような表現や単語が出てくるし、文法もB1くらいのが多用されています。
筆写した後は、声に出して発音します。スラスラ読めるようになるまで発音します。
分からない単語や文法を聞いても読んでも分からないので、聞く読む話す書くという全ての能力のベースになる勉強法です。
勉強を始めるのが難しいということがあると思いますが、筆写だと最初はただ書き写すだけでいいので、始めやすいと思います。
ぜひ、興味のある分野からの勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
以上、フランスでパティシエとして働くために必要な語学力と勉強法のまとめです。DELFのB1レベルを目指し、努力を重ねることでスムーズにフランスでのパティシエのキャリアをスタートすることができるでしょう。
また、お菓子のレシピから始めるフランス語を勉強する「レシピのフランス語講座」を開いています。ぜひ、パティシエを目指す勉強法の一つとしてご検討ください。
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