この隔月に出版される製菓雑誌(Fou de Pâtisserie)は、フランスのパティスリー界の最新情報、パティシエによるレシピを主に掲載しています。お菓子好きのアマチュアにはもちろん、プロのパティシエにとっても役に立つ情報が載っています。
雑誌の紹介
[フー ド パティスリー]
この雑誌には、最新情報やレシピがメインですが、さらに流行している食材、有名パティシエへのインタビュー、道具や本の紹介などを掲載しています。
プロのパティシエが惜しげもなく自身のレシピやテクニックを公開しています。美味しそうなお菓子が写真とともに紹介され、そのプロのテクニックもたくさんの写真で詳細に解説されています。各号では季節のお菓子や旬のフルーツに基づいたレシピも提案されています。例えば、有名シェフのその年の最新のガレットデロワ、旬の苺を使ったなどがありました。
フランスの伝統的なお菓子から発展した現代風のアレンジ、最近では柚子や胡麻、かき氷や餅といった日本の食材やお菓子も頻繁に紹介されています。フランスの街でも日本の食材やお菓子を見ることがありますが、実際に雑誌に載っているのを見るとフランス国内に広がっていることを実感します。
また、フランスの伝統的なお菓子の現代的なアレンジも多く紹介されています。フランスのパティスリーが日々進化しているのを感じることができます。
さらに、この雑誌のレシピは豊富でありながらも、分かりやすく読みやすい表現が用いられています。フランス語を勉強している方にとっても理解しやすい内容となっています。フランスの最新情報に興味がある方や、フランス菓子が好きな方には、ぜひおすすめしたい雑誌です。
購入先
FOU DE Pâtisserie はキヨスクやスーパーで販売している雑誌ですが、アプリで読むこともできます。
パティスリーをつかった勉強法
フランス語の勉強は単調で退屈なものです。実際にわたしもそう思います。最初は楽しいんですけど、だんだん複雑になっていって、何度も間違えるしイライラします。
というわたしのような学習者の方へ、おすすめのパティスリーをつかった勉強法をお伝えします。わたしもフランスのお菓子に興味があったので、興味があることで勉強を続けていました。
お菓子に関する本(なるべく簡単そうな本)を買い、ノートに書き写します。分からない単語の意味を調べたり、文の構造を分解します。最初は分からないことばかりでノートは真っ赤なのですが、ノート1冊終わることには分かることが増えていきます。
本はレシピや歴史の本を筆写していました。レシピだと同じような表現や単語が出てくるし、文法もB1くらいのが多用されています。
筆写した後は、声に出して発音します。スラスラ読めるようになるまで発音します。
分からない単語や文法を聞いても読んでも分からないので、聞く読む話す書くという全ての能力のベースになる勉強法です。
勉強を始めるのが難しいということがあると思いますが、筆写だと最初はただ書き写すだけでいいので、始めやすいと思います。
ぜひ、興味のある分野からの勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
以上、フランスでパティシエとして働くために必要な語学力と勉強法のまとめです。DELFのB1レベルを目指し、努力を重ねることでスムーズにフランスでのパティシエのキャリアをスタートすることができるでしょう。
また、お菓子のレシピから始めるフランス語を勉強する「レシピのフランス語講座」を開いています。ぜひ、パティシエを目指す勉強法の一つとしてご検討ください。
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