シュトレンはドイツで伝統的に待降節の前に作られているお菓子です。

発酵パン生地にオレンジやレモンなどの砂糖漬けやレーズン、ヘーゼルナッツを混ぜ、中央にマジパンを詰めて焼き、表面に粉砂糖をたっぷりとふって作ります。シナモン、ナツメグ、カルダモン、クローブといった香辛料とブランディやラムといったアルコールで香りをつけています。

昔は2kgの重さがありましたが、現在ではサイズは小さくなっています。

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名前

Stollen

[ˈʃtɔllən] シュトレン / ドイツ語

Christstollen

[çɾɪststɔllən] クリスストレン / ドイツ語

構成

分類パティスリー/ガトー
構成発酵パン生地/ブリオッシュ生地
材料酵母

牛乳

小麦粉

卵黄

砂糖

バター

アーモンド

干しぶどう

レモンの皮の砂糖漬け

オレンジの皮の砂糖漬け
パットダマンド(マジパン)

スパイス(ナツメグ、シナモン、バニラ等)

アルコール(ブランディ、ラム等)

誕生した時代・場所・人物

時代1330年/15世紀
ドイツ
地方ザクセン州
ドレスデン
人物

歴史・由来

シュトレンは15世紀にドイツのドレスデンで生まれたと言われています。または、さらに古く1330年には作られていたとも言われています。

当初は異教の祭りの象徴として用いられていましたが、キリスト教への改宗とともにキリスト教のシンボルとなっていました。その形は幼子イエスを表すとされていました。

16世紀初頭、ドレスデンのクリスマス市で売られていました。

1560年代からはクリスマスに、このお菓子を専門に製造しているパン屋がザクセンの君主に巨大なお菓子を贈っていました。ひとつの重さが36リーブルもあったと言われています。巨大なシュトレンが焼けるように部屋のようなオーブンを特別に造りました。

36リーブルとは?

リーブルとは昔の重さの単位で、1リーブルが500gなので、36リーブルは18kgの重さです。

1730年、選帝侯アウグスト2世は1,7トンの巨大なシュトレンをドレスデンのパン職人同業組合に注文しました。

1944年からはドレスデンで、毎年待降節の前の第2日曜日、ドレスデン・シュトレン・フェスティバル(Dresden Stollen Festival)が行われ、数トンのシュトレンが製造されています。

フランスではドイツに近いアルザスやロレーヌ地方で昔から食べられていました。

季節・イベント

シュトレンはクリスマス前の待降節に食べられています。

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