ガトー・バスクはバスク地方の特産で、生地にカスタードクリームを詰めたお菓子です。
サブレ生地を型に敷き、カスタードクリームを詰め、再度生地で蓋をして焼いて作ります。村やパティシエの数と同じくらいの作り方のバリエーションがあると言われていますが、カスタードクリームを詰めたものが最も有名です。
目次
名前
- Gâteau basque
-
[gatobask] ガトー バスク / フランス語
「バスク地方の菓子」という意味
バスク語で exteko bixkotxa / biskotx という名前もあります。また、タルトっぽい形や材料ですが、タルト・バスクではなくガトー・バスクが正しい名称です。
種類・構成
分類 | パティスリー/ガトー |
構成 | サブレ生地 カスタードクリーム |
材料 | 小麦粉 卵 バター 砂糖 牛乳 |
誕生した時代・場所・人物
時代 | 17世紀 |
国 | フランス/スペイン |
地方 | バスク地方 |
町 | – |
人物 | カンボ・エリザベート(Cambo Élisabeth)/アン・ディバール(Anne Dibar) |
バスク地方はヌーヴェル=アキテーヌ地域圏のピレネー=アトランティック県のビスケー湾に面したところからスペインにまたがる地域のことを言います。
歴史・由来
ガトー・バスクの起源は17世紀まで遡ります。
当時、とうもろこしの粉と豚の脂で作り、豚の形をして、中身になにも詰めずに甘味のない田舎のお菓子でした。
18世紀に入ると、材料に蜂蜜や砂糖が加わり、甘味が付きました。さらに、クワの実やプルーン、さくらんぼ、イチジクなどの季節の果物のジャムを詰めていました。伝統的には、サブレ生地を用い、さくらんぼのジャム大さじ2杯と種をとった黒さくらんぼを中身に詰めていました。
19世紀末には、姉妹であるカンボ・エリザベートとアン・ディバールがカスタードクリームを加えたお菓子を作り、「姉妹のビスキュイ (les sœurs Biscotx)」と名付けました。現在でもガスター°クリームを詰めるのがガトー・バスクのレシピとされています。
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