ウィークエンド

ウィークエンドとは？

「ウィークエンド」はレモン風味のパウンドケーキのことです。

レモン果汁やレモン皮、もしくはレモンコンフィを生地に加えて、パウンド型で焼き、ケーキの表面にレモン果汁を加えたグラサージュをかけることもあります。

フランスにはウィークエンドは存在するのか？

日本ではレモンのパウンドケーキのことを「ウィークエンド」「ウィークエンド シトロン」といいます。

ウィークエンドと呼ばれるようになったのは1980年代のことだそうで、「ウィークエンド」とついているのは、かつてパティシエたちが週末に作っていたためです。週末に家族や友人と過ごすときに食べるために買っていたと言われています。

しかし、フランスではレモンのパウンドケーキは「ウィークエンド」とはいいません。フランス語の辞書や製菓辞典にも載っていませんし、ネットで調べても出てこないですし、フランス人ももちろん知らないです。

レモンのパウンドケーキのことはフランス語では「ケーク オ シトロン」「ガトー オ シトロン」といいます。（次章）

フランス人に尋ねると、「週末はパウンドケーキじゃなくてもっと豪華なケーキを食べるかなぁ」ということでした。実際に、週末にはパティスリーで生果物がたっぷりとのったタルトやチョコレートやクリームで綺麗にデコレーションされたケーキを買って、家族で食べることが多いかなと思っています。

よって、「ウィークエンド」「ウィークエンド シトロン」というお菓子は日本で生まれたのかもしれません…。その起源については辞書にもサイトにも何の情報もないので、調べようがありません…。何か情報が見つかったら、このページでお知らせします。

フランス語の名前

Week-end

[wikɛnd] ウィークエンド / フランス語
「週末」という意味

Cake au citron

[kɛkositʁɔ̃] ケイク オ シトロン / フランス語
レモン風味のケーク
« citron » は「レモン」という意味です

Gâteau au citron

［ガトー オ シトロン］レモンケーキ、レモンのパウンドケーキ / フランス語

ウィークエンドの構成・材料

分類	パティスリー/ガトー/プチガトー
構成	ケイク生地
材料	小麦粉 全卵 バター 砂糖 レモン

ウィークエンドのレシピ

今回はレモンピールを加えてつくるパウンドケーキのレシピを紹介します。

レモンピールを加えているので、焼いた後もしっかりとレモンの風味が残ります。また、サワークリーム（ヨーグルト）も加えるので、爽やかな軽さも感じることができます。

このレシピではパウンドケーキをしっかりと焼き色が濃くつくくらいに焼いているのが特徴です。中身は軽い生地なので、表面にはしっかりと焼き色をつけてみました。しっかり焼いたパウンドケーキはとても香ばしくて大好きです。

今回のパウンドケーキは材料を順番に混ぜていくだけなので、簡単にできます。

材料

• パウンド型（縦170×横86×高さ75 mm）1台分

パウンドケーキ用

• 小麦粉　100g
• ベーキングパウダー　5g
• 卵　2個
• 砂糖　70g
• バター 50g
• サワークリーム　50g
• レモンコンフィ 65g
• 塩　ひとつまみ
• ラム酒　大さじ３杯
• バター / 小麦粉（型用）　各10gほど

• サワークリームがなければ、ギリシャヨーグルトや水切りヨーグルトなどで代用しても構いません。
• レモンコンフィはレモンを砂糖漬けにしたものの、皮の部分を用います。（下記参照）
• ラム酒は加えなくても構いませんし、ブランデーなど他のアルコールを用いてもOKです。

グラサージュ用

• 粉砂糖　100g
• レモン汁　大さじ１杯

レモンコンフィとは？

今回のレシピではレモンピール（レモンの皮）を加えています。このレモンピールは砂糖で煮て柔らかくして皮まで食べることができます。

砂糖で煮ることでレモンの香りと風味がぎゅっと凝縮されていて、火を通すお菓子に相性がいいです。

フランスでのレモンの旬は11月〜2月の寒い冬の時期です。こちらでレモンピールを手作りしているので、ぜひご覧ください。

必要な道具

• パウンド型
• ボウル
• 泡立て器
• ゴムベラ
• 包丁
• ナイフ / 竹串
• スプーン

ウィークエンドの作り方

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