一昔前は、フランス人は餡子が苦手だと聞いていました。豆は甘くするものではなくて、塩味で食べるものだから…って友人は言っていました。
しかし、時代はすっかり変わりました。今は、フランスでも餡子や甘い小豆が好きな人は増えました。
おそらく、私調べによると、樹木希林さん主演の「あん」(フランス語タイトル « Les Délices de Tokyo »)がきっかけのひとつだったのではないかと思います。その後の日本ブームももちろん大きく貢献していると思います。
今では、MOCHI(モチ)という名の大福もフランスで知られています。MOCHIの中には餡子が入っているのですが、それも抵抗なく受け入れているようです。ぜんざいもフランス人に知られる日は近いかもしれません。
前置きが長くなりましたが、フランスでも餡子が食べたい。ということで、ぜんざいの作り方を紹介します。小豆から作っています。
材料の購入先
フランスで小豆や餅、砂糖はどこで手に入れるのでしょうか。
- 小豆
日本と同じ小豆は日本食材店やアジア食材店においてあります。そのほか、フランスのビオ(有機野菜)の店にも日本と同様の小豆が置いてあります。日本と同じ小豆はAZUKI 、ちょっと大きめサイズの赤い豆は Haricot rouge と言います。
- 餅
同じく日本食材店で購入しました。日本と同じ餅はおそらく日本食材店やアジア食材店にあります。また、もち米(Riz gluant)は一般的なスーパーやアジア食材店で購入することができます。
- 砂糖
通常、ぜんざいには上白糖を使うのですが、フランスにはないので、グラニュー糖かカソナードを使います。
材料
- 小豆:250g
- 砂糖:250g(小豆と同量)
- 水:適量
- 餅:好きなだけ
作りかた
- 鍋に水をたっぷり入れ(小豆の3倍以上)、沸騰させる。
2. 火は強火にして、沸騰したお湯の中に小豆を入れ、再度沸騰させる。

3. 沸騰したら、すぐに小豆をザルにあげ、お湯を捨てる。
4. 鍋にたっぷり水入れて(小豆の3倍以上)、小豆を加えて強火にかける。
5. 沸騰したら、弱火にして小豆を煮る。2時間程度煮ます。小豆から出てくる赤い汁の色になります。


6. 灰汁が出てきたら除き、水が少なくなったら水を加えてください。
指で小豆をつぶして簡単につぶれたら、できあがりです。
7.小豆がやわらかくなったら、砂糖を加えます。
砂糖の量は鍋に残っている水(湯)に加えてかまいません。味見してみて甘味が少ないようであれば煮詰めて水の量を減らし、甘味が強いようであれば水を足します。適当でいいんですね、この辺。うちのばあちゃんもこんな感じにテキトーに作ってました。家庭のおやつなんで。
わたしはこちらの方法で作りました。最初は水がさらさらしていて上品なぜんざいになるんですが、煮込んでいくたびに濃度がついてトロトロになっていきます。
きっちりと水の量を量りたいのであれば、煮た小豆と水を分け、水の量は350ml〜400ml程度にして、砂糖と合わせてください。こちらのやり方ですと、さらさらとした上品なぜんざいに仕上がります。
8. 10分程度煮たら、火を止め、30分程度落ち着かせます。

高級ぜんざいのできあがりです。フランスで作ると和食はその手間ゆえ高級となります。
小豆が硬いうちに砂糖を加えると、それ以上やわらかくはならないので、完全にやわらかくなってから砂糖を加えてください。
できた直後だと砂糖の角が立っていますが、翌日以降は砂糖が落ち着いてやさしい甘さになっています。カソナードでも変わらずおいしくできましたよ。
日に日にぜんざいにとろみが付いてきて、小豆もどろっとしてきてやさしい美味しさのぜんざいになります。
餅をオーブンで焼いたり、レンジでやわらかくして、ぜんざいと一緒にいただきます。

コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは♬
Kicoさん お久しぶりです。
ぜんざい作ったんですね♡おいしそうだなぁ。
おかわりはなしですか 笑 フランス人にとってあずきは好き嫌い分かれるのかな。
先月13から18日までリヨンで過ごしました。
アヴィニョンとアヌシーも行きました。
あと、さつき 日本食材のお店へも連れてってもらいましたよ!
寒かったけど楽しかったです♡
Cocoさん、こんにちは。お久しぶりです!
口ではおいしいと言ってますが、二度と食べなくてもいいとも言っています(爆。小豆好きなフランス人にはいまだ出会えていません…。独り占めできるからいいんですけど。
先月リヨンに来られてたんですね!アヴィニョンとアヌシーはいかがでしたか?わたしはまだ行ったことないのでうらやましいっ!
楽しい滞在になったようでなによりです。またぜひっリヨンへ!! kico