プレジダン

プレジダンはリヨンにあるショコラティエ、ベルナションのチョコレートをつかったアントルメです。

ジェノワーズ生地にアルコール入りのシロップを塗り、ガナッシュとグリオットの砂糖漬けをはさみ、表面をガナッシュとチョコレートコポーで覆い、上にチョコレートを扇状に飾り、ココアパウダーをふります。

フランス語の名前

分類	パティスリー/アントルメ
構成	ジェノワーズ生地ガナッシュグリヨットの砂糖漬けチョコレートココアパウダー
材料	卵砂糖小麦粉バター蜂蜜生クリームチョコレートグリヨットの砂糖漬け

ホールタイプのプレジダンは人数に応じて大きさを選べることができます。4人分から可能で、事前予約も可能です。100人分のプレジダンを見たことがあるので、注文可能だと思います。

ホールタイプをカットする際は、上部のコポー（ヒラヒラ）の付け根をナイフで切り落とし、別の皿に置いておきます。残った本体のケーキ部分をカットします。ヒラヒラをのせたまま切るとコポーがボロボロにほぐれていくため、切り分けにくくなります。これが店舗でもおすすめしている公式の切り方です。

ホールタイプのプレジダンと同じ構成と材料なのは、長方形にカットされているケーキ（下記）です。タルトタイプのものは上部のヒラヒラがプレジダンぽいのですが、構成と材料はプレジダンとは別でチョコレートタルトで、グリヨットの砂糖漬けは含まれていません。購入する際にはお気をつけください。

時代	1975年 (20世紀)
国	フランス
地方	オーヴェルニュ＝ローヌ＝アルプ地域圏
町	リヨン
人物	モーリス・ベルナション (Maurice Bernachon)

1975年2月、リヨン郊外にあるレストランのシェフ、ポール・ボキューズ氏は時のヴァレリー・シスカール・デスタン大統領よりレジオン・ドヌール勲章を授けられました。

その祝賀パーティの際に、ベルナションのシェフ、モーリス氏は「大統領」と名付けたチョコレートケーキをボキューズ氏に贈りました。重さが3kgもある豪華なもので、そのケーキがプレジダンです。それ以来プレジダンはベルナションのスペシャリテとなっており、現在も大変人気のあるお菓子です。

その6年前にボキューズ氏の娘とベルナション氏の息子が結婚しており、ふたりは親友同士でした。

スペシャリテとは？

spécialité [フランス語] 店や地方の名物料理や商品のこと、特産品