ラングドシャは猫の舌のようにざらざらしている薄いクッキーのことです。

ラングドシャはフランス語で「猫の舌」という意味で、その形とざらざらした表面の触感が猫の舌に似ているため、その名前が付けられたと言われています。

ラングドシャは薄くて細長い形で、卵黄とバターを加えていないためサクサクとした軽い食感の焼き菓子です。

目次

名前

Langue de chat

[lɑ̃gdəʃa] ラングドシャ / フランス語
「猫の舌」という意味

種類・構成

分類パティスリー/プチフール/ビスキュイ
構成
材料小麦粉
卵黄/全卵
砂糖
バターや牛乳を加えることもあります

誕生した時代・場所・人物

時代19世紀末〜20世紀初頭
フランス
地方
人物不明

歴史・由来

「ラングドシャ」という名前のお菓子は20世紀の初めくらいにはすでにありました。

ラングドシャの正確な起源を探るのは難しいのですが、20世紀はじめに書かれた『le Traité moderne de pâtisserie(パティスリーの現代論)』という本の中に書かれています。

名前は『猫の舌』もしくは『猫の舌の形をした薬莢型』とつけられていました。レシピは砂糖、小麦粉、軽く泡立てた生クリームと泡立てた卵白から作り、生地を絞り袋に入れ、中火で焼くと書かれています。

その後、1927年、『La Cuisine moderne illustre』の本の中で、レシピは進化していきました。同じ割合の砂糖と小麦粉、クレーム・ドゥーブルla crème doubleという濃いめのクリームと泡立てた卵白を混ぜ合わせていました。

さらに1950年、『フランス料理の芸術(L’Art culinaire français)』の本の中で、砂糖とクリームと同じ割合のバターを加え味わい深くし、小麦粉と卵白を混ぜて作ったと書かれています。著者であるアンリ=ポール・ペラプラ Henri-Paul Pellapratはラングドシャの絞り袋には11番の口金を使うとしています。

参考にした本

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