フォンサージュ

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フォンサージュはタルト作りで最も慎重にやるべき作業です。この記事ではタルトのフォンサージュの仕方を丁寧に解説し、動画も紹介しています。さらに、よくある失敗を例に挙げて、その原因と解決法を説明します。

目次

フォンサージュとは?

フォンサージュとは生地を型に敷き込むことをいいます。

パートシュクレやパートサブレ、パートブリゼ、パートフィユテなどの生地を型に敷き込むときに使います。

フランス語の名前

fonçage

[フォンサージュ]敷き込むこと / フランス語(男性名詞)

foncer

[フォンセ]型に敷く / フランス語(動詞)

フォンサージュの仕方

準備するもの
  • 生地
  • バター 5~10g
  • めん棒
  • タルト型
  • 作業台
  • フォーク / ピケローラー
  • ナイフ / ペティナイフ
  • オーブン板
  • オーブンシート
  • 生地とバターは直前まで冷蔵庫に入れておきます。

今回はセルクル(リング状のタルト型)を使用しています。このタルト型は底がないため生地が取り外しやすく、フランスではプロの現場で用いられています。

一般的なタルト型(底のある型)でも手順は同じです。

STEP
型にバターを塗ります

タルト型の側面内側にバターを薄く塗ります。バターの塊が残らないように薄く塗りましょう。

タルト型セルクル
STEP
生地を伸ばします

作業台に小麦粉を振り、生地を置きます。

パートシュクレの敷き込み

めん棒で、厚さが3~4mmになるように伸ばします。生地は1/4ずつ回転させていき、伸ばすと同じ厚さになります。

パートシュクレの敷き込み

タルト型を生地の上にのせて、型よりも大きいかどうかを確認しましょう。

STEP
型に生地を被せます

生地をめん棒に巻き付けます。

パートシュクレの敷き込み

タルト型の上で生地を広げて、かぶせます。

パートシュクレの敷き込み
STEP
生地を整えます

型の内側に立ち上がらせるために生地の縁を持ち上げます。人差し指と中指の甲をつかって、生地を持ち上げます。生地を内側側面にしっかりと押し付けます。

パートシュクレの敷き込み

めん棒をタルト型にのせて転がし、生地を切ります。残った生地はラップに包んでおきます。

パートシュクレの敷き込み

タルト型の内側に垂れた生地を指を使って、上に立たせます。

パートシュクレの敷き込み

ペティナイフ(ナイフ)を用いて、タルト型の上にはみ出た生地を切ります。

パートシュクレの敷き込み

親指を生地と肩の側面の間に差し込み、一周させます。生地と型がくっ付きすぎず、取り外しやすくなります。

パートシュクレの敷き込み

生地が膨れるのを防ぐため、生地の底にフォークで跡をつけます。

パートシュクレの敷き込み

生地を冷蔵庫に入れ、30分ほど冷やします。生地を冷やすことで、側面の生地が倒れなくなります。

これでフォンサージュができました。

フォンサージュの動画

フランスのお菓子メーカーであるミシェル&オギュースタン(Michel et Augustin)がパティシエ資格(CAP Patissier)の受験者に向けた動画で、基本的なフォンサージュの仕方を解説しています。フランス語がわからなくても動画だけを見たら分かるようになっています。

よくある失敗とその解決法

タルトの底が膨らんでしまう
タルト生地の失敗例(そこが膨らむ)
タルトの底が膨らんでしまう

タルトの底が膨らんでしまう原因は、生地の底と型の間(セルクルの場合は生地の底とプレートの間)に空気がたまり、その空気が熱によって膨らみ、生地を押し上げることにあります。

その空気を逃す対策があります。

  • 生地を型にピッタリと敷き込みます。特に底の角は空気が入りやすいため、しっかりと敷き込みます。
  • 生地にピケします。生地を敷く前にピケローラーで穴を開けたり、敷いた後にフォークで穴を開けます。生地と型(プレート)の間に残った空気を逃げやすくします。
  • 重石をして生地を空焼きします。生地の上にオーブンペーパー、豆類やタルトストーンをのせて焼きます。重石の重さで生地は持ち上がりません。
タルトの側面が倒れてしまう
タルト生地の失敗例(タルトの側面が倒れる)
側面が倒れてしまう

タルト生地を空焼きしているときに、側面の生地が倒れてしまうと、ガナッシュやアパレイユ1、クリームを詰めることができません。

原因は焼成中に小麦粉や卵が固まる前にバターが溶けてしまうことにあり、生地がゆるくなり倒れてしまいます。

通常、タルト生地は熱を加えることにより、小麦粉の中のでんぷんやタンパク質(グルテン)や卵の働きによって固まります。これらが固まる前にバターが溶けてしまっているのです。

よって、バターが溶け出さないように生地を作成し、オーブンの温度にも気をつけましょう。

  • 生地作成中、バターが溶けないようにします。室温は20℃くらいに保ち、手の熱が伝わらないようにすケッパーやヘラを使います。バターが溶けると生地がベタついたりてかった生地ができます。
  • バターの塊が残らないようにします。バターの塊が残ると、バター部分だけ先に溶けてしまい側面が倒れてしまいます。台に生地を置き、手のひらで生地をすり伸ばしましょう。(画像)
  • 出来上がった生地を冷やします。ラップに包んで30分以上(2時間程度が最適)冷蔵庫で冷やしましょう。さらにフォンサージュを行った後も冷やします。
  • オーブンをあらかじめしっかりと熱します。温度が低いと小麦粉や卵がかたまるのが遅くなり、バターが先に溶けてしまいます。オーブンの予熱が完了しても10分ほど待ちましょう。
    また、生地を入れる際オーブン内の熱が外に逃げてしまい、冷たい生地を入れることでさらに温度が下がってしまうこともあります。予熱温度を設定よりも10~20℃ほど高くして、生地を入れてから設定温度に戻すという方法があります。
  1. 卵や牛乳などを混ぜた液体のこと ↩︎

参考にした本・サイト

もりりん
パティシエ
フランスのパティスリーで働いでいます。フランスの大学の歴史学科で勉強してます。よろしくね
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