クレームフェッテは汎用性の高いクリームのひとつで、クレームパティシエールとしても応用することができます。
この記事では、クレームフェッテとクレームシャンティイについて、お菓子やデザートへの応用やクリームのバリエーション、レシピについて解説しています。
また、クレームシャンティイにまつわる由来や厳しい規則も紹介しています。
クレーム フェッテとは?
クレーム フェッテは砂糖もバニラも加えずに、泡立てた生クリームのことです。軽くてとろりとしたクリームです。
砂糖とバニラを加えると、クレームシャンティイとなります。(下記で解説しています)
フランス語の名前
- Crème fouettée
-
[クレーム フェッテ]ホイップクリーム / フランス語
« crème » は「クリーム」という意味、 « fouettée » は「泡立てる」という動詞 « fouetter » の形容詞の女性形です - Crème chantilly
-
[クレーム シャンティイ]シャンティイクリーム / フランス語
« chantilly » はパリの北に位置するシャンティイ城に由来しています
クレーム フェッテのバリエーション
クレームフェッテは、リキュール(コワントロー、キュラソー、グランマルニエ、キルシュ、ラム)や自然香料(コーヒー、キャラメル、チョコレート、ピスタチオ、プラリネ、紅茶、バニラ)、生のフルーツなどで風味や香りをつけることもできます。
また、クレームフェッテは以下のクリームに変化することができます。
- クレーム シャンティイ = クレームフェッテ + 砂糖 + バニラ
- クレーム ディプロマット = クレームフェッテ + クレームパティシエール
- クレーム バヴァロワーズ = クレームフェッテ + クレームアングレーズ + ゼラチン

どんなデザートに使われる?
クレームフェッテは、主に以下のようなデザートのベースとなります。
- ムース
- パフェ
- サバイヨン
- スフレ
クレーム フェッテのレシピ
調理時間:10分
材料
- 生クリーム 500g
- 脂肪分30%以上の生クリームを使用してください。30%以下だと泡立ちません。
- 生クリームは直前まで冷蔵庫で冷やします。
必要な道具
- ミキサー / 泡立て器
- ボウル
- ボウルは直前まで冷蔵庫等で冷やしておきます。
クレーム フェッテの作り方
ボウルに生クリームを入れ、泡立て器(ミキサー)で泡立てます。
ミキサーの場合は中速にセットします。
クリームにツヤが出て、泡立て器ですくったときに固くツノが立つまで泡立てます。

クレーム シャンティイとは?
クレーム シャンティイは泡立てた生クリームに砂糖とバニラを加えたクリームのことです。つまり、クレーム フェッテに砂糖とバニラを加えたクリームです。
- クレームフェッテ = 生クリーム
- クレームシャンティイ = クレームフェッテ + 砂糖 + バニラ
クレーム フェッテとクレーム シャンティイの違いは砂糖とバニラの有無だけですが、クレーム シャンティイには厳格なルールがあります。
フランスの政令により、« crème chantilly »(クレームシャンティイ)という名称を表示するためには、100g あたり 30g 以上の脂肪分を含み、ショ糖と天然香料以外の添加物を含まないクレームフェッテである必要があるとしています。
つまり、脂肪分30%以上の生クリームを使い、テンサイやサトウキビ由来の砂糖と天然のバニラで作る場合にのみ、「クレーム シャンティイ」ということができるとしています。
クレーム シャンティイの由来
1600年、料理人フランソワ・ヴァテール(François Vatel)がシャンティイ城でクレーム シャンティイを発明しました。クレーム シャンティイは考案した城の名前から名付けられました。
ちなみに、ヴァテールにはこんなエピソードも残っています。
コンデ大公は数年かけてシャンティイ城の改装を行い、1671年、ルイ14世とヴェルサイユ宮殿の貴族を祝賀会に招きました。祝賀会は4月23日の夜から25日の夜まで、3日間3晩にわたって3回にわたり、豪華な晩餐会が3回開催される予定で、ルイ14世とヴェルサイユ宮殿の宮廷関係者3,000人を招きました。
コンデ大公の運命はこの祝賀会の成功にかかっており、彼はこの重い責任をヴァテールに託しました。
4月23日、招待客が到着し、晩餐会が始まりました。当初の予定よりも多い人数が集まってしまったため、2テーブルに肉が提供されませんでした。この日までに12日間眠れていないヴァテールは名誉を傷つけられ、この屈辱に耐えられないと話しました。
翌日24日の朝、ヴァテールは午前4時に注文した魚の到着を待っていました。8時まで待っていましたが、2籠しか届きませんでした。我慢の限界に達したため、ヴァテールは自室に戻り3回剣で自身を刺し、亡くなりました。その直後に注文した魚は城に到着したといわれています。
Par Édouard François Zier — Source inconnue, Domaine public, Lien
クレーム シャンティイのお菓子への用途
クレームシャンティイはチョコレートやコーヒー、プラリネ、ヘーゼルナッツやピスタチオのペースト、アルコールで香りや風味付けすることもあります。
また、クレームシャンティイは以下のようなお菓子に用います。
また、タルトやデザートに添えることもあります。

クレームシャンティイのレシピ
調理時間:10分
材料
- 生クリーム 500g
- 粉砂糖 50g
- バニラ
- 砂糖の量は生クリームの10%が目安です。
クレームシャンティイの作り方
ボウルに生クリームを入れ、泡立て器(ミキサー)で泡立てます。
ミキサーの場合は中速にセットします。
クリームにツヤが出て、泡立て器ですくったときに固くツノが立つまで泡立てます。

砂糖とバニラを加えて、混ぜ合わせます。

保存期間・保存方法
クレーム フェッテとクレーム シャンティイはしっかりとラップなどで密封し、4〜6℃の冷蔵庫で保存してください。
消費期限は作ってから24時間以内です。
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