カニストレリはあまり聞いたことのない珍しいお菓子ですが、南フランスではパティスリーやマルシェで出回っており、他の地域でもスーパーで売られていることもあります。(それでも、フランスでもあまり知られていないお菓子でもありますが…)
この記事では、カニストレリがどんなお菓子なのか、材料や由来について紹介しています。
目次
カニストレリとは?
カニストレリはフランスの南にあるコルシカ島発祥のビスケットのことです。四角形で、白ワインを加えているのが特徴です。
アーモンドやピスタチオ、ヘーゼルナッツ、ピーナッツなどのナッツ類、レモンの皮、チョコレート、アニスを加えたカニストレリもあります。


フランス語の名前
- Canistrelli
-
[kanistrɛli] カニストレリ / フランス語
カニストレリの構成・材料
分類 | パティスリー/ビスキュイ |
構成 | サブレ生地 |
材料 | 小麦粉 砂糖 白ワイン 植物油 ベーキングパウダー 塩 レモンの皮 |
カニストレリが誕生した由来
時代 | 中世時代 |
国 | フランス |
地方 | コルス地方公共団体 (コルシカ島) |
町 | – |
人物 | – |
中世時代からジェノヴァがコルシカ島を植民地支配し、13世紀には支配が確立しました。
ジェノヴァで作られていたカネストレッリ(Canestrelli)というビスケットに着想を得て、カニストレリがコルシカ島で作られました。
カネストレッリはイタリアの北西部ピエモンテ州のモンフェッラート発祥のビスキュイで、花柄で中央に穴が空いているのが特徴です。
当時、カニストレリは宗教的な意味が含まれており、キリスト教の洗足式のときに配られていました。洗足式とは復活祭前の木曜日の聖週間(聖木曜日)に行われるお祭りです。キリストが最後の晩餐のあとに十二使徒の足を洗い、お互いに足を洗ったことに由来します。
コルシカ島では小麦は採れないため、豊富に採れる栗を食べていました。当時のカニストレリも栗粉を使っていました。現在では、宗教的な意味合いもなくなり、コルシカ島の特産として年中食べられます。

カニストレリのレシピ
- 材料