ブドワールは10cm程度の細長い形のビスケットです。ビスキュイ・ア・ラ・キュイエールに形は似ていますが、ブドワールの方が硬くて水分を吸収しにくくなっています。
材料はシンプルで、小麦粉、砂糖、卵のみです。
伝統的にはワインやシャンパーニュに浸して食べていましたが、現在ではシャルロットやティラミスの土台として用います。
目次
名前
- Boudoir
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[budwaʁ] ブドワール / フランス語
「私室」という意味 - Biscuit champagne
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[biskɥi ʃɑ̃paɲ] ビスキュイ シャンパーニュ / フランス語
構成
分類 | パティスリー/ビスキュイ |
構成 | ビスキュイ生地 |
材料 | 小麦粉 砂糖 卵 |
誕生した時代・場所・人物
時代 | 19世紀/14世紀 |
国 | フランス |
地方 | イル=ド=フランス地域圏/サヴォワ地方(現在の現在のローヌ=アルプ地域圏のサヴォワ県とオート=サヴォワ県) |
町 | パリ/シャンベリ |
人物 | アントナン・カレーム(Marie-Antoine Carême)/ピエール・ド・イエンヌ(Pierre de Yanne) |
歴史・由来
ブドワールが誕生した由来は2つありますが、19世紀にできた説が有力なようです。
ブドワールは19世紀、シェフのアントナン・カレームによって考案されました。
カレームは、外交官で美食家でもあるタレーランの料理人として働いていました。タレーランはある夜、マデイラ・ワインにビスキュイ・ア・ラ・キュイエールを浸して食べていました。そのビスキュイはやわらかく、ワインでふやけてしまいました。それを見たカレームは水分を吸収せず、崩れない硬いビスキュイを作ることを思いつきました。それがブドワールです。
ブドワールはもともと「私室」という意味で、ダイニングルームとベッドルームの間にある小さな部屋で、女性が一人になりたいとき、または人々と親密に話したいときに過ごす部屋のことです。外交官であるタレーランが主導した「私室外交」に由来すると言われています。
また、14世紀、サヴォワ伯のアメデーオ6世のシェフパティシエであるピエール・ド・イエンヌによって考案されたという説もあります。
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