コックは南フランスの町ベジエで作られているでこぼことした形で、オレンジの花の水の風味のする甘いパンのことです。長方形のパンをくっつけることで、でこぼこの形となり、それはラクダのコブを表しています。南フランスのベジエという町で作られています。
目次
名前
- Coque
-
[kɔk] コック / フランス語
- Coque de Béziers
-
[kɔk də be.zje] コック ド ベジエ / フランス語
構成
分類 | 菓子パン |
構成 | ブリオッシュ生地/発酵パン生地 |
材料 | 小麦粉 卵 バター 砂糖 ドライフルーツ 酵母 あられ糖 オレンジの花の水 |
誕生した時代・場所・人物
時代 | 3世紀 |
国 | フランス |
地方 | オクシタニー地域圏 |
町 | ベジエ(Béziers) |
人物 | – |
歴史・由来
コックの起源はずっと昔の3世紀にまで遡ります。らくだのこぶの形をしたこの甘いパンは、ベジエの人々のやさしさによって作られました。
ベジエ(Béziers)はフランス南西部にあり、世界遺産であるミディ運河が流れており、交通の要所として昔から栄えていました。古いけど装飾が美しいテラスのある状態の良いアパルトマンが多く残っており、昔はブルジョワの町としてお金持ちの住む町でした。
3世紀に、アフロディーズ(Saint Aphrodise)がキリスト教を広めるために、らくだを一頭連れてエジプトからベジエにやってきました。ベジエの人々は彼をあたたかく迎え入れました。
数年後に彼が亡くなり、らくだが残されました。市長はこのらくだの面倒を見ることを拒否しましたが、かわりに町の陶芸家の家族が引き受けました。
その後、アフロディーズは聖人として認められ、町がらくだの面倒を見ることができるようになりました。その陶芸家には、らくだの維持費や家が町から提供されました。
らくだが死んだ際には、「らくだ」と名前のついた通りができました。現在はマルベック通り(rue Malbec)に変わっています。
季節・イベント
4月28日におこなわれるアフロディーズの祭りでは、コックが祭りのシンボルとして提供されています。ベジエの町のブーランジュリーでは年中、このコックを置いています。
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