昨年のクリスマス頃にドライフルーツのブランデー漬けを使ってパウンドケーキを作ってみました。フランス語ではケイク・オ・フリュイ(Cake aux fruits)といいます。
今回はドライフルーツをブランデーに1ヶ月と10ヶ月間漬けました。パウンドケーキのおいしさがどう変わっていくのかを検証してみました。
ドライフルーツのブランデーパウンドケーキの作りかたとともに紹介します。

材料
ケイクドロワ型(18cm)・パウンドケーキ型(16cm)1台分
- ドライフルーツのブランデー漬け 100g
- ドライフルーツを漬けたブランデー 小さじ4杯
- 小麦粉 120g
- ベーキングパウダー 小さじ1/2杯
- 砂糖(カソナード) 90g
- バター 120g
- 卵 2個
- 水 140g
- 砂糖 60g
- ドライフルーツを漬けたブランデー 大さじ3杯
- 砂糖はカソナード(赤砂糖)を使用しています。
必要な道具
- ボウル
- 泡立て器
- ゴムベラ
- パウンドケーキ型
わたしがつかっているパウンドケーキ型はマトファー社のケークドロワ型です。
準備
- 卵は作る3時間ほど前に冷蔵庫から出しておく。
- バターは作る1時間ほど前に出しておく。
- 小麦粉とベーキングパウダーは一緒にふるっておく。
- 型にバターを塗り、粉を振って、冷蔵庫に入れておく。
- オーブンを170度に温め始める。
作りかた
1.ブランデー漬けのフルーツを瓶から出し、大きめのフルーツは好きな大きさ(1cm程度)に切る。

イチジクは上の部分のヘタを切り除きます。ヘタの部分は固いため食べにくいです。
パウンドケーキを作っていきます。
2.バターをボウルに入れ、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。
3.砂糖を3回に分けて加え、その都度泡立て器で混ぜる。
4.溶いた卵を10回程度に分け少しずつ加え、その都度泡立て器で混ぜる。卵が分離しないように少しずつ加え、生地と卵が合わさるまで混ぜる。
5.粉類を一気に加え、ゴムベラで切るように合わせる。粉っぽさがなくなって、生地に艶が出るまで混ぜる。
6.ドライフルーツとブランデーを加え、ゴムベラで生地を切るように混ぜる。
最初は生地とフルーツとブランデーが合わさりませんが、混ぜると合わさります。

つやが出てくるまで混ぜます。

7.型に生地を入れ平らにならす。170度のオーブンに入れ、40分程度焼く。

8.生地にナイフを刺し、なにも付いてこなければ焼き上がりです。
9. 水(140g)と砂糖(60g)を小鍋にいれ火にかけます。砂糖が溶けるまで熱します。シロップができます。
シロップにフルーツに漬けていたブランデー(大さじ3)加えます。ブランデーは加えなくても、好きなだけいれてかまいません。
熱いうちにブランデー液のシロップを塗ります。ラップをして乾燥しないように保存します。

できあがった直後もおいしいですが、翌日以降はさらにおいしくなります。
漬け込み期間の比較
ドライフルーツをブランデーに漬け込んで、1ヶ月目と10ヶ月目のものを比較してみました。
1ヶ月目のケイク・オ・フリュイ
- 香り:ブランデーの香りが強く残っています。
- ドライフルーツ:少し固めで、ブランデーの漬込みが浅いです。
- アルコール:全体的にブランデーの味が残っていて、アルコールの味も強くします。お酒が弱い人なら酔っぱらってしまうくらい強いです。

保存するときにはラップにくるんで、ビニール袋等にいれ空気に触れないようにするとしっとりさが続きます。
10ヶ月目のケイク・オ・フリュイ
10ヶ月間ブランデーに漬けていたフルーツ漬けで作ったケイク・オ・フリュイです。
- 香り:ブランデーの香りが残っています
- ドライフルーツ:しっかりブランデーが染み込んでいます
- アルコール:アルコール分は残っていますが、さほど強くなく、ドライフルーツの砂糖を合わさり、まろやかになっています。

ベストな漬込み期間
見た目はどちらも同じ感じで、違いはあまり分かりません。
焼きたて〜1日目まではブランデーのアルコールが残っていますが、丸2日目になるとアルコールが抜けて生地にブランデーの風味がうつってしっとりとしてます。1ヶ月目はフルーツケーキというよりかはブランデーケーキを食べている感じです。ブランデーが強く、お酒好きにおすすめしたい食べごろです。
一方、10ヶ月も漬けているとフルーツにブランデーの風味がうつっていて、まろやかになっています。
焼いてすぐを食べるのであれば10ヶ月目、翌日かそれ以降まで待てるのであれば1ヶ月目がおすすめです。
個人的には、ブランデーの香りとアルコール分が強く残っている1ヶ月目が好みです。
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