ベルナシオン

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リヨンだけでなくフランスを代表するショコラティエであるベルナシオン。リヨンに来たら絶対に訪れてほしい店です。

今回はベルナシオンとはどんな店か、その歴史、スペシャリテや人気の商品、併設のサロンドテ、アクセスについて紹介します。

わたしは以前、リヨン本店でヴァンドゥーズ(販売)として働いていました。
目次

ベルナシオンとは?

ベルナシオンはカカオ豆を厳選し、輸入したカカオ豆からチョコレートを作っているショコラティエです。

カカオ豆からチョコレートをつくることを Bean to Bar(ビーン・トゥー・バー)といい、フランスでも数少ない店のひとつです。

ベルナシオンでは中南米やマダガスカルなどの10カ国からカカオ豆を輸入し、それらをブレンドしてチョコレートを作っています。つかっているカカオ豆は生産量が全体の3%以下のたいへん希少なクリオロ種のみをつかっています。

ですので、普段日常で食べているチョコレートとは全く別で、複雑で深い味わいが楽しめます。

日本でもバレンタインの時期にベルナシオンのチョコレートを購入することはできますが、本場のベルナシオンで新鮮なチョコレートを試してみてはいかがでしょうか。夏以外はお土産にも最適ですね。

こちらはベルナシオンのチョコレートを製造する過程を見学させてもらった際のレポートです。ぜひご覧ください。

ベルナシオンの歴史

1953年にモーリス氏がベルナシオンを創業しました。

モーリス氏の息子ジャン・ジャック氏は1966年にアムステルダムで6ヶ月修行をし、1969年6月19日に3つ星レストランのポール・ボキューズ氏の娘であるフォランソワーズ(Françoise Bocuse)さんと結婚します。

すでにミシュラン3つ星を獲得していたポール・ボキューズ氏のレストランとリヨンで名声のあったショコラティエが親戚関係になりました。

1975年2月、ポール・ボキューズ氏は時の大統領ヴァレリー・シスカール・デスタンよりレジオン・ドヌール勲章を授けられます。

その祝賀パーティの際に、モーリス氏は「大統領(プレジダン)」と名付けたチョコレートケーキをつくりました。重さが3kgもある重厚なケーキだったそうです。

そのケーキが40年経った今でもベルナシオンのスペシャリテである「ガトー・プレジダン Gâteau Président」です。

1989年にベルナシオンのブティックの隣りに、サロン・ド・テをオープンしました。

すでにリヨンやフランスでは名声のあるショコラティエでしたが、2005年頃からその名声は世界中に広がっていきました。ニューヨークタイムズの生地に取り上げられたり、日本の企業とのコラボレーションも見られるようになりました。この頃から日本でもベルナションの名前が知られていくようになりました。

2010年には3代目が継承し、モーリス氏とポール・ボキューズ氏の孫であるキャンディス氏、ステファニー氏、フィリップ氏の3人が経営を担っています。

2011年からは国際展開を視野に入れ、ネットショップもオープンしました。

現在もなお発展し続けているベルナションですが、創業当初から変えていないことがひとつだけあり、それは「味は改革しない、伝統を守る」こと。来ていただけるお客さまのことを考えているからこそで、創業当時から配合も材料も製法も変えていないんだそうです。

以前、キッチンを見学させていただいた際にシェフより教えていただきました。

スペシャリテ・商品

ベルナシオンのおすすめ商品を材料や値段とともに紹介します。

Gâteau du Président – ガトー・デュ・プレジダン –

Bernachon プレジダン
Gâteau du Président

一代目のモーリス氏が1975年、当時のフランス大統領であるジスカール・デスタンのために作り出したチョコレートのケーキです。「プレジダン」とは大統領という意味です。

プレジダンはノワゼットのプラリネをつかったガナッシュクリームにシェリー酒に漬けたさくらんぼをはさみ、表面をチョコレートで覆い、上に薄く削ったひらひらのチョコレートを扇形に華やかに飾ったチョコレートケーキです。

Roosevelt – ルーズヴェルト –

Bernachon
Roosevelt

アーモンドをつかった生地にチョコレートムースとカリカリのプラリネをはさんで、薄く削ってくるっと丸めたチョコレートを表面に飾っているケーキです。

ベルナシオンのケーキは多くがチョコレートをつかったものです。

ひとり用のケーキの値段は3.40€ / 3.60€ / 3.80€ の3種類です。リヨン市内のほかの有名パティスリーのケーキが1つ5€ほどするので、ベルナシオンの値段は良心的です。ほかの庶民的なケーキ屋さんと同じくらいか安いくらいの値段です。

Palet d’Or – パレ・ドール –

Bernachon
Palet d’Or

パレ・ドールとは、バニラとイジニー特産の生クリームのガナッシュを中に詰め、チョコレートでコーティングした丸いチョコレート菓子です。ベルナシオンのスペシャリテのひとつです。

パレ・ドールとは「黄金の丸い円盤」型のお菓子のことで、金箔が表面に飾られています。こちらもつくられた当初とレシピは変えていません。

常温の14℃〜16℃で保存し、賞味期限は3週間です。暑い時期でなければ、日本に持ち帰ることもできます。

Ballotins – バロタン –

« ballotin »とはお菓子屋チョコレートを詰める紙箱のことで、箱に詰めたボンボン・ド・ショコラのことをいいます。

ベルナシオンでは好きなショコラを量り売りで購入することができ、紙箱に入れてもらう場合は250gから可能です。

チョコレートにはブラックチョコレート(Noir)とミルクチョコレート(Lait)の2種類があります。カラフルな銀紙に包まれているのはリキュール入り、透明な紙に包まれているのはキャラメル、フルーツコンフィなどの種類があります。

チョコレート菓子の中身は以下のようなものがあります。(この他にも多数あります)

  • Orangette:オレンジの皮の砂糖煮
  • Boule Praline:プラリネ(ナッツの砂糖がけ)
  • Griotte:砂糖漬けのさくらんぼ
  • Nougatine:ヌガー(砂糖と蜂蜜、ナッツをまぜたねっとりとしたお菓子)
  • Trois Noisettes:ヘーゼルナッツ
  • Gimgembre:生姜の砂糖煮
  • Tranche de Citron:レモンの皮の砂糖煮
  • Abricot:アプリコット(杏)
  • Framboise:フランボワーズ(キイチゴ)
  • Fraise:いちご
  • Cassis:カシス
  • Ananas:パイナップル

常温の14℃〜16℃で保存し、賞味期限は3週間です。暑い時期でなければ、日本に持ち帰ることもできます。

Tablettes – タブレット –

« tablette »とは「板チョコレート」のことです。

純粋にチョコレートだけの種類もあり、ベルナシオンのチョコレートをストレートに味わってみたい方におすすめです。

ブラックチョコレート(Noir ノワール)とミルクチョコレート(Lait レ)の2種類があり、ナッツ入りなどのフレーバー入りのものもあります。

賞味期限3ヶ月ほどあるのでお土産にも最適です。

併設のサロンドテ ベルナシオン・パッシオン

リヨンのベルナシオンの隣りには、ベルナシオン・パッシオン « Bernachon Passion »というレストラン&サロン・ド・テが併設されています。

カフェでは自家製クネルなどの食事やベルナシオンのケーキやチョコレートなどを楽しむことができます。

サロン・ド・テのメニュー
  • Pâtisserie Bernachon ケーキ:トレーに載せたケーキを見せてくれるのでその中から選びます
  • Assortiment de 4 mini-gâtesux ミニケーキ4個:トレーに載せたケーキを見せてくれるのでその中から選びます
  • Assortiment de petits fours sucrés 焼き菓子セット
  • Assortiment de petits macarons ミニマカロン5個
  • Assiette de 6 chocolats チョコレートボンボン6個
  • Café gourmande エスプレッソコーヒーとお菓子のセット:ミニフルーツタルト、ミニサブレ、ミニマカロン、チョコレート
  • Gourmandise du jour 本日のケーキ:内容は係りの方にたずねてください
  • Toasts, beurre, confiture 朝食メニュー:トースト、バター、ジャム
  • Viennoiseries ヴィエノワズリー(デニッシュパン)
  • Tarte salée maison 自家製塩味(おかず系)のタルト
  • Sandwich サンドイッチ
  • Assortiment de petits fours salés 塩味焼き菓子セット
  • Chocolat ショコラ(ベルナシオンのスペシャリテ)
  • Chocolat Viennois ショコラ・ヴィエノワ:ショコラに泡立てた生クリームを載せたもの(冷・温)
  • Petit café-crème ou Petit décaféiné-crème クリーム入りエスプレッソ(小) or カフェインなし
  • Café-crème ou Décaféiné-crème クリーム入りエスプレッソ(大) or カフェインなし
  • Cappuccino カプチーノ
  • Café エスプレッソ
  • Décaféiné カフェインなしエスプレッソ
  • Café viennois ホイップクリームのせエスプレッソ
  • Infusion ハーブティー
  • Thé vert du Japon 日本の緑茶
  • Thés verts aromatisés 香りをつけた緑茶
  • Thé noir du Chine 中国の紅茶
  • Thé noir du Ceylan セイロンの紅茶
  • Thé noir des Indes インドの紅茶
  • Thés noirs aromatisés 香りをつけた紅茶
  • Soufflé glacé aux fruits rouges 赤い果実のスフレアイスクリーム
  • Soufflé glacé au chocolat チョコレートのスフレアイスクリーム
  • Soufflé glacé au Grand Marnier オレンジリキュールのスフレアイスクリーム
  • Nougat glacé ヌガーのアイスクリーム
  • Vacherin vanille メレンゲとバニラのアイスケーキ
  • Vacherin framboise メレンゲと赤い果実のアイスケーキ
  • Boule de glace aux choix アイスクリーム:バニラ、チョコレート、コーヒー、キャラメル、ピスタチオ、プラリネ
  • Boule de sorbet aux choix シャーベット:グリオット、カシス、フランボワーズ、いちご、パイナップル、ココナッツ、パッションフルーツ、洋梨、レモン
食事メニュー

食事は12時〜14時の間に提供されます。ディナーはありません。

  • Foie gras maison 自家製フォアグラ
  • Pâté croûte パテ クルート
  • Terrine du chef シェフのテリーヌ
  • Saumon fumé maison 自家製スモークサーモン
  • Velouté de choux-fleurs カリフラワーのヴルーテ(濃いポタージュ)
  • Salade lyonnaise リヨン風サラダ
  • Quenelles de Brochet カワカマスのクネル(ベルナシオンのスペシャリテ)
  • Escalope de veau 子牛のエスカロップ
  • Pot au feu ポトフ
  • Tartare de saumon サーモンのタルタル

アクセス

地下鉄A線FOCH(フォッシュ)駅を降り、地上に出た大きな道路を車が進んでいる方向とは逆方向に歩きます。ローヌ河方向ではなく、ローヌ河に背を向けて歩きます。

歩いて行くと3分程度で、右側にベルナシオンの店舗が見えてきます。

もりりん
パティシエ
フランスのパティスリーで働いでいます。フランスの大学の歴史学科で勉強してます。よろしくね
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