今回はレモンピールを加えてつくるパウンドケーキのレシピを紹介します。レモンピールを加えているので、焼いた後もしっかりとレモンの風味が残ります。
また、サワークリーム(ヨーグルト)も加えるので、爽やかな軽さも感じることができます。
このレシピではパウンドケーキをしっかりと焼き色が濃くつくくらいに焼いているのが特徴です。中身は軽い生地なので、表面にはしっかりと焼き色をつけてみました。しっかり焼いたパウンドケーキはとても香ばしくて大好きです。
今回のパウンドケーキは材料を順番に混ぜていくだけなので、簡単にできます。
また、フランスでのレモンのパウンドケーキの呼び方についてやレモンコンフィについても解説しています。
フランス語の名前
- Gâteau au citron
-
[ガトー オ シトロン]レモンケーキ、レモンのパウンドケーキ / フランス語
« citron » は「レモン」という意味です - Cake au citron
-
[ケイク オ シトロン]レモンケーキ、レモンのパウンドケーキ / フランス語
日本ではレモンのパウンドケーキのことを「ウィークエンド シトロン」ということがありますが、フランスではその名前はほぼ聞かないです。フランス語の辞書や製菓辞典にも載っていませんし、フランス人も知らないです。
「ウィークエンドシトロン」はフランスで生まれたお菓子で、週末に食べるためにこの名前がつけられたと日本で聞いたことがあります。現地のフランス人に尋ねると、「週末はパウンドケーキじゃなくてもっと豪華なケーキを食べるかなぁ」ということでした。
実際に、週末にはパティスリーで生果物がたっぷりとのったタルトやチョコレートやクリームで綺麗にデコレーションされたケーキを買って、家族で食べることが多いかなと思っています。
レモンコンフィとは?
今回のレシピではレモンピール(レモンの皮)を加えています。このレモンピールは砂糖で煮て柔らかくして皮まで食べることができます。
砂糖で煮ることでレモンの香りと風味がぎゅっと凝縮されていて、火を通すお菓子に相性がいいです。
こちらでレモンピールを手作りしているので、ぜひご覧ください。
レモンのパウンドケーキのレシピ
材料
パウンド型(縦170×横86×高さ75 mm)1台分
- パウンドケーキ用
-
- 小麦粉 100g
- ベーキングパウダー 5g
- 卵 2個
- 砂糖 70g
- バター 50g
- サワークリーム 50g
- レモンピール 65g
- 塩 ひとつまみ
- ラム酒 大さじ3杯
- バター / 小麦粉(型用) 各10gほど
- サワークリームがなければ、ギリシャヨーグルトや水切りヨーグルトなどで代用しても構いません。
- レモンピールはレモンを砂糖漬けにしたものの、皮の部分を用います。
- ラム酒は加えなくても構いませんし、ブランデーなど他のアルコールを用いてもOKです。
- グラサージュ用
-
- 粉砂糖 100g
- レモン汁 大さじ1杯
必要な道具
- パウンド型
- ボウル
- 泡立て器
- ゴムベラ
- 包丁
- ナイフ / 竹串
- スプーン
レモンのパウンドケーキの作り方
- オーブンを200℃にあらかじめ熱し始めます。
- パウンド型の内側にバターを塗り、小麦粉をはたきます。
- レモンコンフィは包丁で小さく刻みます。
- バターを電子レンジに30秒ほどかけ、溶かします。

ボウルに卵と砂糖を入れ、泡立て器で混ぜます。

小麦粉とベーキングパウダー、塩を加えてゴムベラでしっかりと混ぜ合わせます。

サワークリームと溶かしバター、レモンコンフィを加えて、さらにしっかりと合わせます。
最後に、ラム酒を加えてさっと混ぜ合わせます。

パウンド型に流し入れます。

200℃に熱したオーブンに入れ、30分焼きます。30分経ったら、175℃にオーブンの温度を下げ、さらに5〜10分焼きます。
ナイフをパウンドケーキに刺して、濡れた生地がついてこなければ焼き上がりです。濡れた生地がついてくる場合は、さらに5〜10分ほど焼き続けます。

パウンドケーキを焼いているときにグラサージュを作ります。
粉砂糖とレモン汁を混ぜ合わせます。
焼き上がったパウンドケーキの表面にグラサージュをスプーンを使ってたっぷりと塗ります。
グラサージュが乾いたらできあがりです。


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