フランスで最も有名なスーパーで売っているお菓子だと言っても過言ではないビスケットは、プチブールだと思っています。
この記事ではプチーブールの構成や誕生した由来、お菓子メーカー LU で販売しているプチブール(Veritable petit beurre LU ®)の内容を紹介しています。
プチブールとは?
プチブールは長方形で縁がギザギザしているビスケットのことです。
プチ・ブールは長方形のギザギザのあるビスケットで、お菓子メーカーLUの象徴的な商品となっています。今は他のメーカーでも販売しています。
見た目は固そうですが、サクサクとしていて軽やかな食感です。

フランス語の名前
- Veritable petit beurre LU ®
-
ヴェリターブル プチ ブール リュ / フランス語
- Petit beurre
-
プチ ブール / フランス語
直訳すると「小さなバター」という意味
プチブールの構成
分類 | パティスリー / ビスキュイ |
構成 | ビスキュイ生地 |
材料 | 小麦粉 砂糖 バター 脱脂粉乳 塩 膨張剤(重曹) |
誕生した時代・場所・人物
時代 | 1886年 (19世紀) |
国 | フランス |
地方 | ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏 |
町 | ナント |
人物 | ジャン=ロマン・ルフェーブル(Jean-Romain Lefèvre)/ポーリヌ=イザベル・ユティル(Pauline-Isabelle Utile) |
プチブールの歴史
プチブールはフランス西部のナントで生まれました。
1886年、パティスリーのビスケット職人であるジャン=ロマン・ルフェーブル(Jean-Romain Lefèvre)とポーリヌ=イザベル・ユティル(Pauline-Isabelle Utile)がプチブールを考案しました。
彼らはお茶の時間に置いてあったテーブルセンターの刺繍にインスパイアされて、このギザギザの形を思いつきました。

彼らの子供ルイ・ルフェーブル=ユティル(Louis Lefèvre-Utile)が会社を設立し、ふたりの名前の頭文字を取って会社の名前を LU(リュ)と名付けました。
このビスケットが産まれる頃に、フランスの産業革命が起こり、ビスケットも機械化され大量生産が可能になります。また、鉄道などの普及によりフランス各地に広まり、大ヒットとなりました。そして、このプチ・ブールはLUの象徴的な商品となります。
当時のフランスでは機械化の進んだイギリスから製造された菓子を輸入していました。しかし、この会社では、小麦粉・バター・砂糖・牛乳のシンプルな材料にすることにより独自でビスケットを作りました。
1889年には、1日で300kgのビスケットを生産し、その1/3がプチブールでした。1900年、パリで開催した万国博覧会のビスキュイ部門でプチブールがグランプリを受賞し、世界中にこの美味しさが広まりました。
1918年ごろ、第一次世界大戦により食材が不足したことにより、バターの代わりにラードを使っていたこともあります。
現在では年間9000トン、つまり10億枚のプチブールを生産しています。
プチブールの特徴的な形
産まれて100年以上経っていますが、形は昔と変わらずです。
プチブールの大きさは縦6,5cm、横5,4cm、厚さ6,5mmで、1枚の重さは8,33gです。2000年の初めまでは10gでした。
プチブールの周囲には52個の「歯」、4つの角には「耳」、表面には24個の「点」があるのが特徴です。52個の歯は1年の週の数、耳は4つの季節、24個の点は1日の24時間を表しています。毎日、毎週、1年中いつでも食べれるということを意味しているそうです。
ビスケットの表面には « LU PETIT-BEURRE NANTES(LU プチブール ナント) » と書かれています。
Veritable petit beurre LU ® の内容
LU で製造しているプチブールの材料・量・カロリー・価格をまとめました。

材料
- 小麦粉 73g/100g
- 砂糖 21g/100g
- バター 13g/100g
- 脱脂粉乳
- 塩 1g/100g
- 膨張剤
- 酸度調整剤
- 香料
内容量
24枚入り(200g)
カロリー
440 kcal / 100 g
価格
1,25 € / 箱(24枚入り)
プチブールに関連するお菓子
- Petit beurre – Bonne Maman(ボンママンのプチブール)
- Veritable petit beurre LU ®(LUのプチブール)
- LU Petit Écolier ®(チョコレート味)
