プレッツェルはドイツ由来のパンですが、フランスでもよく見られます。
この記事では、プレッツェルはどんな食べ物か、材料、プレッツェルが誕生した由来について解説しています。
プレッツェルとは?
プレッツェルは結び目があり、表面に岩塩をまぶした塩味の焼き菓子のことです。上部を交差させた形をしており、下部は切れ目があり、濃い茶色をしているのが特徴です。
粗塩をたっぷりとまぶしたパンタイプのプレッツェルが定番ですが、チーズをたっぷりとのせた香ばしいプレッツェルもあります。さらに、小さなスナックタイプのプレッツェルはおつまみの定番となっており、ふわふわとしたパンのブリオッシュ生地、揚げ菓子タイプのプレッツェルなどさまざまなプレッツェルがあります。
塩味のプレッツェルが一般的ですが、甘味をつけたものもあります。
ドイツを中心にフランスのアルザス地方、オーストリアやスイスなどで見られます。
焼く前に水酸化ナトリウム水溶液に漬けると、焼成中に空気中の二酸化炭素と反応して炭酸ナトリウムと水に変化し、表面が特徴的な茶色になります。
フランス語の名前
- Bretzel
-
[bʁɛtzɛl] ブレッツェル / フランス語
- Brezel
-
[ˈbreːtsel] ブレーツェル / ドイツ語
「8の字の形をしたパン」という意味
プレッツェルの構成・材料
分類 | パン |
構成 | パン生地 |
材料 | 小麦粉 牛乳 水 酵母 塩 粗塩 バター 重曹 |
ふわふわとした生地のブリオッシュ、小さくてサクサクとしたスナック、揚げ菓子などさまざまなプレッツェルがあります。
プレッツェルが誕生した由来
プレッツェルはドイツ発祥ですが、実は、プレッツェルの原型はフランスで生まれました。
プレッツェルの原型となったお菓子は「ニュール (Nieule)」と呼ばれていました。中世時代、プロテスタントの職人が作り、売り子が町中で売っていました。
1598年のナントの勅令により、プロテスタントはカトリック教徒と同様の権利を与えられ、自分たちの教会をもつことができるようになりました。しかし、カトリック教会にも十分の一税を払わないといけなくなったことで、プロテスタントはドイツに亡命してしまいました。
よって、フランスではニュールを作ることは廃れてしまいました。
その亡命したプロテスタントの職人はニュールをドイツでも作り続けました。後にドイツからアルザス地方に同じお菓子が逆輸入してきました。これがプレッツェルです。