ビスキュイ・ア・ラ・キュイエールは細長い形をしている軽い食感のビスケットです。

泡立てた卵白と小麦粉と砂糖で作る油分のないサクサクしたお菓子で、そのまま食べたりもしますが、シャルロットやティラミスなどのアントルメの土台として用いることもあります。

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名前

Biscuit à la cuillère

[biskɥi a la kɥijɛʁ] ビスキュイ ア ラ キュイエール / フランス語
「スプーンの形のビスケット」という意味

構成

分類パティスリー/ビスキュイ
構成ビスキュイ生地
材料小麦粉



砂糖

誕生した時代・場所・人物

時代
地方
人物

歴史・由来

ビスキュイは古代エジプトの時代にはすでに作られていました。

「スプーン」と名付けられたのは中世に入ってからで、16世紀のカトリーヌ・ド・メディシスの時代にスプーンの形をしたビスキュイが作られました。当時のスプーンの形が菱形だったため、菱形のビスキュイが作られていました。

19世紀、ナポレオン1世の外務大臣を務め、美食家でもあったタレーランはアントナン・カレームという腕のいい料理人を雇っていました。

タレーランはマデイラ・ワインにビスキュイを浸して食べたら、さらにおいしくなるのではないかと思いつきました。そこで、彼はビスキュイをワイングラスに浸せる形に変えてほしいとカレームに頼みました。カレームは細長い形のビスキュイを作り出しました。

当時は絞り袋は発明されていなかったため、漏斗を使って細長い生地を絞り出しました。プレートの上に漏斗をひっかけ、その中に生地を入れて流すことで、まっすぐとした生地を絞ることができます。

その後、紐で作動させるような仕掛けで、生地を流しやすくするように改良されました。1847年に絞り袋が発明され、口金はトロティエという鍛冶屋が発明しました。

形が変わっても名前はそのままで「スプーンの形のビスケット」と呼ばれています。

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